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遺産相続“トラブル” 未然に防ぐために

2018年5月4日 21:07
遺産相続“トラブル” 未然に防ぐために

ニュースのポイントをコンパクトにまとめた「深層NEWS ここにフォーカス」。今回は、最近多発している遺産相続をめぐるトラブルを未然に防ぐため、親族の間で話をしておくことの重要性について。

税理士・福田真弓氏「親御さんからしたら、いきなり遺言とか相続の話をされても、何となく気持ちのいいものではないですよね。自分が死んだあともめるだなんだという話をしましたが、そうではなくて、親御さんに残された人生はまだ長くあるわけですから、それをどうやって楽しく暮らせるかとか、元気に暮らせるか。そのための手段が『成年後見』とか『家族信託』とかあるわけなので、あくまでそこを親御さんに、死んだあとの他人ごとじゃなくて、自分自身が楽しく生きていくために必要なんだよという観点から、話を子供さんもすると、進めやすいんじゃないかなと思います」

弁護士・吉田修平氏「どうしても自分が死ぬ話とか、相手が死ぬ話は嫌ですからしないんですけど、先送りしてしまうと、みんなが結局、不幸になるので、みんなが幸せになるにはどうしようという観点で言えば、ある程度のことはできると思う。自分だけ幸せになろうとか、自分だけいい子ではなくて、みんなが円満に円滑な相続をできるように、みんなの幸せのためにがんばりましょう。私の『日本相続学会』は、そういうことを標榜している学会なんで、みんなを幸せにするためにどうしたらいいんでしょう、ということを、一番いいのは、お父さんが元気なうちに、お父さんがみんなに働きかけて『自分とお母さんの幸せもあるけど、君たちの幸せもあるんだよ、みんなで考えようよ』ということを年に一度ぐらい、話し合うということは、とてもいいことではないでしょうか」