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安倍首相 改憲派集会に“メッセージ”

2018年5月3日 16:33
安倍首相 改憲派集会に“メッセージ”

5月3日は憲法記念日。安倍首相は、憲法改正を主張する団体の集会に、去年に引き続きビデオメッセージを寄せた。この中で、憲法9条に自衛隊を明記する必要性を改めて訴え、憲法改正に強い意欲を示した。

安倍首相は去年のメッセージで憲法9条に自衛隊を明記すべきと主張したことについて、「この発言を契機として、この1年間で憲法改正の議論は大いに活性化、具体化した」と評価した。

そのうえで次のように訴えた。

安倍首相「憲法に我が国の独立と平和を守る自衛隊をしっかりと明記し、違憲論争に終止符を打たなければならない。それこそが今を生きる私たち政治家の、そして自民党の責任です。いよいよ私たちが憲法改正に取り組む時が来ました」

一方で安倍首相は、去年、目指すと表明した「2020年の施行」といったスケジュールについては触れなかった。

これに対し、憲法改正に反対する団体も集会を開き、野党の党首は安倍首相を一斉に批判した。

立憲民主党・枝野代表「この憲法をないがしろにするゆがんだ権力を、一日も早くまっとうなものに変えていくため、先頭に立って頑張っていくこと、お約束する」

共産党・志位委員長「隠ぺい、改ざん、ねつ造、国民にうそをついて恥じない政権。見たことないですね。この政権に憲法を語る資格なんかない。安倍首相がやるべきは、憲法を変えることじゃない。内閣総辞職じゃないでしょうか」

参加者らは「安倍政権のもとでの9条改憲は許さない」などと訴えた。