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南北首脳“融和”演出 トランプ氏の反応は

2018年4月28日 0:15

北朝鮮の金正恩委員長と韓国の文在寅大統領は午後、首脳会談を終え朝鮮半島の非核化を目指す共同宣言を発表した。北朝鮮の非核化を巡る具体的な措置は盛り込まれなかった。ワシントンから井上幸昌記者が中継。

Q:トランプ大統領は「非核化」についての反応は出しているか?

南北首脳会談に関してのツイッターを連発しているが、具体的な措置が盛り込まれなかったからか、「非核化」についての言及は避けている。大統領は会談については「歴史的だ」と評価する一方、「良いことが起きているが、時間がたたなければわからない!!」と書き込み、北朝鮮の対応をさらに見極める考えを示している。

アメリカ政府の高官によると、トランプ大統領は早ければ27日にも文大統領と電話で会談する。共同宣言には盛り込まれていない非核化の具体的な措置や時期について、金委員長から何らかの言及があったのか、などを聞き取り、分析を進めるとみられる。

Q:アメリカ国内ではどう受け止められているか?

北朝鮮問題の専門家からは厳しい見方も出ている。ある専門家は「裏切りの連続だった過去の教訓からみて北朝鮮の言葉は全く意味がない」「金委員長が完全な非核化に向けてしっかり行動するよう迫るべきだ」と指摘している。

一方、有力紙「ワシントン・ポスト」は「大統領は成果が得られる場合のみ米朝首脳会談に出向くと言ったが、共同宣言はその基準をクリアしたのではないか」との見方を伝えている。