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福田氏は否定も…財務省はセクハラ認め謝罪

2018年4月28日 0:48
福田氏は否定も…財務省はセクハラ認め謝罪

セクハラ問題で財務事務次官を辞任した福田淳一氏について、財務省はセクハラ行為があったと認定し、謝罪した。財務省から鈴木あづさ記者が伝える。

会見に臨んだ矢野官房長は終始眉根を寄せ、苦渋の表情だった。福田氏がセクハラ行為を認めない中で調査を打ち切ることはぎりぎりの判断だったことが伺える。

財務省・矢野康治官房長「財務省といたしましてはセクハラ行為があったと判断し、処分を行うことといたしました。関係者のみなさまに深くおわびを申し上げます」

財務省は福田氏が行政への信頼を失墜させた責任は重いとして、減給20%、6か月の懲戒処分にすると発表した。約5300万円の退職金から141万円が差し引かれるという。

福田氏が今月4日にテレビ朝日の女性社員と一対一で飲食したことを認めているほか、テレビ朝日の主張を覆すような反論・反証を示していないことなどから、セクハラ行為はあったと判断したという。

福田氏は今もセクハラ行為を否定しているが、財務省としては調査に時間をかけすぎるのは被害者保護の観点からも問題だとして、テレビ朝日の主張をもとに事実認定をした上で調査を終了した。

Q:福田氏が認めていない中での調査終了は乱暴ではないか?

被害を受けたテレビ朝日の女性社員は福田氏が「セクハラ行為を認められていないことは残念」とのコメントを発表している。また、野党からも、「本人からの謝罪がなくてもすまされてしまうという前例をつくった」などと批判が相次いでいる。

今回の財務省の対応を国民がどのような目で見ているか客観的に振り返り、自省することが信頼回復への第一歩ではないだろうか。