韓国と北朝鮮の首脳会談が２７日、板門店で午前１０時半から行われる。米朝首脳会談を前に焦点となっている北朝鮮の非核化で金正恩委員長が踏み込んだ姿勢を示すのか注目される。

金委員長は午前９時半に北朝鮮の最高指導者として初めて軍事境界線を歩いて越え、韓国側に入り、文大統領の出迎えを受ける予定で、その様子は生中継で伝えられる。

会談は板門店の韓国側の施設「平和の家」で午前１０時半から始まり、昼食などを挟んで午後も続けられ、会談終了後、両首脳が合意文に署名する予定。

会談の最大の焦点は北朝鮮の非核化で、文大統領としては金委員長から、「非核化の意思」を具体的に引き出し、この後に行われる見通しの米朝首脳会談へつなげたい考え。しかし韓国大統領府の高官は２６日、「非核化を明文化できるかは難しい」「核心的な部分はそっくり残されている」と述べていて、成果を出せるかは南北首脳による直接交渉に委ねられている。