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はしか“空気感染”で猛威…リスク高い人は

2018年4月25日 19:42
はしか“空気感染”で猛威…リスク高い人は

愛知県内で「はしか」の感染が広がっているが、新たに3人が感染していたことが分かった。愛知県内の感染者はこれで8人に上る。

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【感染ルート】
沖縄旅行帰りの10代の男性が今月11日、名古屋市の病院を受診した際「はしか」に感染したことが確認された。その後、この病院で受診していた女子中学生や医療関係者など、6人からはしかの感染が確認された。

また、この10代の男性は愛知県東郷町の医療機関でも受診していて、同じくこの医療機関で受診していた1歳の女の子がはしかにかかったことがわかっている。

【インフル10倍の感染力】
はしかの原因となる麻しんウイルスの感染力は、とても強く、空気感染するのが特徴。

厚生労働省によると、同じく感染力の強いとされるインフルエンザの場合は、せきやくしゃみによる飛まつ感染だが、はしかは空気感染するため同じ電車に乗っているだけでも感染することがあり、インフルエンザの10倍の感染力があるという。

はしかは、感染から10日ほどたって発熱やせき、鼻水などかぜのような症状が出る。その後、39℃以上の高熱が出て顔や体に発疹があらわれる。肺炎や中耳炎、脳炎などの合併症を引き起こすことがあり、悪化して死に至ることもある。

特に子供が重症化しやすいため、注意が必要。

【感染リスク】
はしかは感染した経験があったり、過去に2回予防接種を受けたりしていると感染のリスクが低くなる。

しかし厚生労働省によると、1972年9月以前に生まれた人には定期接種が行われていないほか、1972年10月から1990年4月1日までに生まれた人は、1回のワクチン接種のみの場合が多いという。

はしかが流行する国や場所に行く可能性がある人は、もう一度予防接種についてかかりつけの医師に相談してほしいという。