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“与野党対立”激化 自民「解散も選択肢」

2018年4月25日 17:40
“与野党対立”激化 自民「解散も選択肢」

国会での与野党の対立は深刻になっている。与党側は26日、野党側が欠席を続けても、安倍首相出席の予算委員会を開くことを決めた。

与党側は審議をどんどん進めて、欠席を続ける野党側にプレッシャーを掛ける考え。野党側は激しく反発している。

立憲民主党・辻元国対委員長「国会が不正常なのではなく、財務省が不正常。そして安倍官邸が不正常だということだと思います」

野党側は麻生財務相の辞任と柳瀬元首相秘書官の証人喚問を求めて、26日の委員会も欠席する考え。

一方で、自民党内には「普通なら責任取って辞任する」と麻生財務相の政治責任を問う声も一部にはある。決裁文書の改ざんに加えて事務次官のセクハラ問題への対応の遅れなど、財務省の信頼は地に落ちている。しかし、自民党内の大勢にはなっていない。

その理由について、あるベテラン議員は「小選挙区制度の弊害で党内でものが言えないからだ」と語っている。また、石破元幹事長に近い議員は「今、内輪もめをするのではなくて、9月の総裁選挙で堂々と戦えばいい」と話している。

野党側は「自民党に自浄能力がなくなっている証拠だ」と批判しているが、安倍首相もこの状況で麻生財務相を辞任させる考えはない。

与野党の対立が膠着状態の中、自民党幹部が25日朝、野党側を強くけん制する発言をした。

自民党の森山国対委員長は、野党側が安倍内閣の不信任決議案を提出した場合「衆議院の解散もひとつの選択肢だ」と述べた。こうした与野党のつばぜり合いも激しくなっている。