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キャサリン妃、出産した日に退院 なぜ?

2018年4月24日 20:21

日本時間23日夜、イギリス王室のキャサリン妃が3人目となる男の子を出産。その7時間後、新たなロイヤルベビーがお披露目された。名前は? 王位継承順位は? 生まれたばかりのロイヤルベビーへの疑問を小西美穂キャスターが徹底解説する。

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■出産後7時間で退院…日本との違いは?

ウィリアム王子とキャサリン妃には、2013年に生まれたジョージ王子(4)、2015年に生まれたシャーロット王女(2)、そして日本時間23日、3800グラムの男の子が生まれた。キャサリン妃が出産してからお披露目まで、わずか7時間だった。

映像を見てみると、キャサリン妃はハイヒールをはいて登場。ウィリアム王子は指を3本立てて、「心配事が3倍になったよ」と冗談を述べたとBBCは報じている。そして、自分が運転する車で帰宅した。

日本とは対照的な「スーパー日帰り出産」をしたキャサリン妃。以前と比べてみると、ジョージ王子のとき(2013年)は約27時間後、シャーロット王女のとき(2015年)は約9時間半後、今回は7時間後と、どんどん短くなっている。昼前に出産して、夕方には退院しているのだ。

出産してからすぐに退院、これは普通のことなのか? 板橋中央総合病院の石田友彦副院長によると、日本人とイギリス人の体格の違いは全く関係なく、制度や文化の違いだという。日本では5日ぐらいで退院、海外では翌日に退院するところが多い。日本では、産後の入院期間で体力を戻す、母乳のあげ方などの育児指導を行う。欧米では翌日の退院が多く、そのかわり助産師や保健師が自宅を訪問して産後の指導をしている。


■背景にはキャサリン妃の“庶民感覚”も

さらに、イギリス王室の出産のしきたりは、時代の流れに合わせて変わってきている。1982年、ダイアナ元妃がウィリアム王子を出産してお披露目。ダイアナ元妃はイギリス王室で初めて、宮殿内での出産をやめ、民間の病院で王子を出産した。キャサリン妃も、ダイアナ元妃が出産したのと同じ病院で3人の子どもを出産し、ウィリアム王子も3人全員の出産に立ち会った。

キャサリン妃が出産した病院の病棟は1泊すると100万円近い。イギリス社会では貧富の格差も問題になっている。できるだけ出産も日帰りで簡素に、お金がかからないようにしたいという意向も働いているのではないか。庶民感覚を持っているのもキャサリン妃の魅力と言われている。


■英メディアはシャーロット王女にも注目!

実は今回、イギリスメディアが大注目しているシーンがある。病院を訪れたシャーロット王女が手を引かれて歩く間、待ち構えていた大勢のメディアに手を振って、さらに、最後にまた振り向いて手を振った。お兄さんのジョージ王子は対照的に恥ずかしそうなのに、シャーロット王女は、すでに王室の手の振り方を完璧にマスターしていると言われている。イギリスメディアも、今回のシャーロット王女の振る舞いが堂々としていて、すでに自信に満ちている、安心だと伝えている。

王位継承順位は、1.チャールズ皇太子、2.ウィリアム王子、3.第1子のジョージ王子、4.第2子のシャーロット王女、5.第3子の新たに誕生した男の子となっている。継承権は性別にかかわらず、直系の子どもの誕生順となっている。

元々、イギリスの王位継承順位は長らく男子優先だったので、以前であれば、第3子に男の子が生まれると4位は新しい王子となり、シャーロット王女は5位になる仕組みだった。しかし、2013年4月にジョージ王子が生まれる前に、男女平等にする法改正が行われた。このため、シャーロット王女は変わらず4位のままになり、女性ながら順位は変わらなかった。


■名前は…ブックメーカーの“本命”はアーサー

気になる赤ちゃんの名前は、慣例では出産から2日後に発表されている。イギリスの大手ブックメーカーが予想している名前は、1位アーサー、2位ジェームズ、3位フィリップ、4位アルバートとなっている。

なぜこのような予想になるのか? ウィリアム王子夫妻は、王室の伝統的な名前を好む傾向にある。ジョージ王子のときは予想順位1位の名前で的中、シャーロット王女は予想順位2位の名前に決まっている。


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イギリス王室をめぐっては、先日、エリザベス女王が92歳の誕生日を迎えたばかり。さらに来月19日にはヘンリー王子と女優のメーガン・マークルさんの結婚式が行われるなど、お祝いごとが相次いでいる。古いものに愛着を持つイギリスらしく、イギリス王室も伝統を守る一方、現代の生活様式に合わせる柔軟性も持ち合わせているのがよくわかる。