安倍首相と韓国の文在寅大統領は電話会談を行い、文大統領は３日後に行われる北朝鮮との首脳会談で、拉致問題について「金正恩委員長に話す」と述べた上で、解決に向け協力する姿勢を示した。

安倍首相は文大統領との電話会談で、南北首脳会談の場でも拉致問題を取り上げるよう要請した。これに対し、文大統領は「安倍首相の立場を伝える。拉致問題の解決が東北アジアの平和構築に役立つと金委員長に話すつもりだ」と応じ、拉致問題の解決に協力する姿勢を示した。日本側はこれまでも、会談で拉致問題を取り上げるよう要請していたが、文大統領が拉致問題を「金委員長に話す」と言及したのは初めて。

また、安倍首相は、非核化に向け北朝鮮が具体的な行動を取るまで「最大限の圧力を維持しなければならない」と強調。文大統領も「日韓両国は具体的な行動があるまで圧力を継続すべきということで一致している」と答えた。