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テレ朝、財務省に抗議文提出 セクハラ疑惑

2018年4月19日 22:50
テレ朝、財務省に抗議文提出 セクハラ疑惑

テレビ朝日が、財務省の福田事務次官からセクハラ被害があったのはテレビ朝日の女性社員だと明らかにしたことについて、福田次官は19日朝、セクハラ発言は無かったとの考えを改めて示した。

財務省・福田事務次官「一部しかとってないでしょ。つまり、向こうがお話しになってるところをとってないので、全体を見てくれと前から申し上げているのにっていうのはそういう意味です。全体を申し上げればそういうもの(セクハラ発言)に該当しないとわかるはず」

福田次官はこのように述べ、改めてセクハラ発言を否定した。

テレビ朝日・篠塚浩報道局長「当社として録音内容の吟味、及び関係者からの事情聴取等を含めた調査を行った結果、セクハラ被害があったと判断しました」

テレビ朝日によると、女性社員は上司に対し、福田次官によるセクハラの事実を報道すべきと相談したが断られたため、本人が週刊新潮に音源のデータの一部を提供したという。

テレビ朝日は19日午後7時すぎ、財務省に抗議文を提出した。

財務次官を代行する矢野官房長「(テレビ朝日の会見を)拝見しましたよ。(Q.内容を受けてどのように?)調査はしっかりやります」

財務省は、次官が辞任しても真相究明のための調査は行うほか、幹部に対しては今後、セクハラをしないための研修を行う予定だという。

一方、麻生財務相は19日朝、G20(=財務相・中央銀行総裁会議)に出席するためアメリカに出発した。

麻生財務相「(Q.テレビ朝日の女性社員が被害を訴えていますが?)・・・」

こうした麻生財務相の対応には、与党からも批判の声が上がっている。

野党側は麻生財務相が辞任しなければ、今後の国会の日程協議に応じない方針を示していて、追及を強める方針。