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防衛相が罵声の自衛官“擁護”と野党が追及

2018年4月19日 15:20
防衛相が罵声の自衛官“擁護”と野党が追及

現職の自衛官が民進党議員に「国民の敵」と罵声を浴びせた問題。小野寺防衛相が擁護する発言をしたと野党が批判していることについて、小野寺防衛相は、国会で「擁護するつもりはない」と強調した。

小野寺防衛相がこの自衛官について「国民の1人であり、当然思うことはあると思う」などと発言したことを、野党は厳しく追及した。

民進党・藤田幸久議員「彼も国民の1人ですので、当然思うことはあると思いますというふうに(発言したのは)、まさに擁護そのものでございます」

小野寺防衛相「今回のような不適切な発言は、決して認められるものではないということを、繰り返しお話をしております。私としては、この隊員について擁護するというつもりはございません」

民進党・藤田幸久議員「内心の自由ということをおっしゃいましたが、国会議員を国民の敵というふうに思う内心の自由があるということですね」

小野寺防衛相「憲法に保障された内心の自由は有してはおるが、自衛官の立場として、今回のようなことはあってはならない」

小野寺防衛相は、このように擁護する考えがないことを強調し、改めて陳謝した。

与野党からは「自衛隊ではシビリアンコントロールへの意識が低くなっている」などと批判が強まっていて、小野寺防衛相は、「事実関係を調査した上で厳正に対処していきたい」と強調した。