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米朝首脳会談で「拉致問題を取り上げる」

2018年4月18日 11:55

安倍首相とアメリカのトランプ大統領が日本時間18日朝、フロリダ州の大統領の別荘で会談し、米朝首脳会談の際に拉致問題を取り上げることで合意した。

夕食会が終了し初日の全日程が終わった。2人きりで行われた会談でも多くの時間を割いた北朝鮮問題で、まずはトランプ大統領が安倍首相の顔をしっかりと立てた形。

安倍首相「日本にとって重要な拉致問題が解決に向かって進んでいく。歴史的な会談となることを期待しています」

トランプ大統領「我々は拉致問題を(米朝首脳会談で)取り上げるだろう。今まさに話し合う時で、解決すべき時だ」

首相同行筋によると、会談でトランプ大統領は拉致問題の話になると身を乗り出して、安倍首相の目を見ながら発言したという。また「日本のために最善となるようベストを尽くす」とも発言し、初日は北朝鮮問題でトランプ大統領が安倍首相の要請を全て受け止めた形。ただこれには、2日目に協議される貿易問題で日本側の譲歩を引き出したい思惑もあるとみられる。

安倍首相は鉄鋼などの輸入制限から日本を除外するよう求める方針だが、トランプ大統領は、それなら貿易赤字を軽減してくれと要求してくる見通し。ホワイトハウスにパイプのある日米関係筋は、アメリカは要求を通しやすい「FTA(=自由貿易協定)の交渉を迫るシナリオを描いている」と話している。

安倍首相の対応が焦点となる。