×

トランプ大統領が国防長官に譲歩~米有力紙

2018年4月17日 10:53

アメリカなどがシリアに対して行った軍事行動について、有力紙は16日、「トランプ大統領がマティス国防長官に譲歩した結果だった」などと舞台裏を報じた。

有力紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」によると、化学兵器の使用が疑われるシリアへの対応として国防総省はトランプ大統領に3つの軍事選択肢を提示。最も大がかりなものは先週、行った攻撃の3倍の規模で、シリアに展開するロシアの防空システムにも攻撃を加える可能性があったという。

また、大統領は安全保障チームにシリア国内にいるロシアやイランの部隊を標的にした攻撃も検討するよう求めたが、マティス国防長官が「危険な反応を引き起こすリスクが高まる」などと反対。結局、大統領が譲歩したという。

この際、強硬派で知られるボルトン補佐官は、就任直後だったこともあり、「今はマティス長官に従う方が賢明」と判断したとみられ、最も大規模な攻撃案を主張しなかったとしている。