ロシアへ新制裁 トランプ政権が発表見送り
シリアでの化学兵器の使用疑惑をめぐり、アメリカのトランプ政権が16日に発表するとされていたロシアへの新たな制裁は見送られるようだと有力紙が報じた。
アメリカのヘイリー国連大使は、前日、化学兵器の使用疑惑のあるシリアの後ろ盾となっているロシアへの圧力を強めるため、新たな経済制裁が16日に発表されると明かしていた。しかし、ホワイトハウスの報道官は16日、「現時点では特に発表するものはない」と記者団に表明。
有力紙「ワシントン・ポスト」の電子版によると、ヘイリー大使の発言を受けてロシアがアメリカに抗議したところ、アメリカからは「制裁は発表しない」と通告を受けたとしている。
ホワイトハウスの当局者は、ヘイリー大使の「早とちり」で、経済制裁についてトランプ大統領の最終許可は出ていなかったと話しているという。