来年春入社の新卒採用で、採用数を「増やす」企業が主要企業の３割に上ったことが日本テレビと読売新聞社のアンケートでわかった。

全国の主要企業１００社への共同アンケートで、来年春入社の採用を今年より「増やす」としたのは前回の調査より約５割増え３０社となり大幅に増加したことがわかった。「前年並み」も５３社あり、学生が有利な「売り手市場」が強まっている。業種別で見ると、「ユニクロ」を展開するファーストリテイリンググループが８割増やすなど人手不足が深刻な流通や運輸などで、「増やす」との回答が多く見られた。

一方で、銀行や証券は業務を自動化して従業員を減らす動きを打ち出していて、みずほフィナンシャルグループは来年春の採用数をほぼ半分に減らすとしている。

採用の方法では学生との接触を高めようとインターンシップを導入・拡充する企業が６１社（複数回答）にのぼっている。また新卒採用にＡＩ（＝人工知能）を導入している企業は４社で来年以降に導入、または検討する企業が４７社あった。