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ロシア シリア攻撃は「恥ずべき行為だ」

2018年4月15日 8:26

シリアへの軍事攻撃について、アメリカの国防総省は14日、化学兵器の施設に105発のミサイルを発射したと明らかにした。この問題で国連の安全保障理事会は14日、ロシアの要請で緊急会合を開いた。アメリカなどが攻撃の正当性を強調したのに対して、ロシアは「攻撃は恥ずべき行為だ」などと反発した。

アメリカ・ヘイリー国連大使「けさ、トランプ大統領とも話したが、アサド政権がまた毒ガスを使うことがあれば、アメリカは次の攻撃を行う準備はできている」

また、攻撃に参加したイギリスは「民間への影響を最小限にする計画をした」と主張した。さらに、フランスは「沈黙していても解決には至らない」と述べ、3か国が足並みをそろえ攻撃の正当性を強調した。

これに対してアサド政権を支援するロシアは「化学兵器を使った証拠はない」と従来の主張を繰り返したうえで、攻撃を「恥ずべき行為だ」などと強く批判した。

ロシア・ネベンジャ国連大使「(米などによる攻撃は)国連安保理の権威、そして国連憲章と国際法の原則に反する。今回の侵略は、主権国家であるシリアがテロリストと戦う最前線で行われたのだ」

その後、ロシアが提出した攻撃を非難する決議案が採決されたが、賛成が少なく否決された。