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トランプ氏、シリアへの対応「すぐに決断」

2018年4月13日 7:50

アメリカのトランプ大統領は12日、化学兵器を使った疑いのあるシリアへの対応について、「すぐに決断するだろう」と述べた。軍事行動に踏み切る可能性が高まっている。

シリアのアサド政権が反体制派に対して化学兵器を使った疑いをめぐり、トランプ大統領は記者団に対し、対抗措置を「すぐに決断する」と明らかにした。

トランプ大統領「我々はさらなる決断をしなくてはいけない。かなりすぐ、するだろう」

大統領は断続的にシリア対応を協議していると明かしていて、マティス国防長官は12日午後に大統領に対し、軍事的選択肢を提案すると話した。

NBCは、アメリカ政府が化学兵器の使用を裏付けるシリアの被害者の血液などを入手したと報道。政権内では、飛行場や化学兵器の施設など8つを攻撃対象として検討していると伝えている。

また、AP通信によると、アメリカ、フランス、イギリスの3か国は、早ければ今週末に軍事攻撃を始めることを協議しているという。

イギリス政府は12日、臨時閣議を開いて、2時間以上にわたりこの問題を協議し、「化学兵器の使用を見逃すことはできない。行動をとることが必要だ」との認識で一致した。「引き続きアメリカやフランスと協力していく」としており、軍事行動も排除しない姿勢を見せている。

また、フランスのマクロン大統領は現地テレビ局のインタビューで、シリアへの軍事攻撃について「最も効果的なタイミングで決定する」などと述べる一方、攻撃対象について、化学兵器の製造拠点を標的にする考えを示している。