加計「首相案件」文書 農水省でも発見
加計学園の問題をめぐり、元首相秘書官と愛媛県側が面会した記録について、斎藤農水相は13日午前、農水省にも残されていたことを明らかにした。
農水省が公表した文書は2015年4月3日に作成されたもので、加計学園の獣医学部設置をめぐる当時の柳瀬首相秘書官との面談結果として、愛媛県の職員が作成したものとされている。文書には柳瀬氏の発言として「首相案件」となっていると明記されている。
斎藤農水相は担当者が引き継ぎの際、紙で受け取り個人的に所有していたもので、後任者にも引きつがなかったとしている。
斎藤農水相「職員1名が別紙の文書を保有しておりました。当該文書自体は当省が作成したものではなく、内容も当省所管外である獣医学部の新設に関するものでありますので、これ以上のコメントはありません」
一方、面会した柳瀬元首相秘書官が13日午前、取材に応じた。
柳瀬元首相秘書官「(Q:農水省から愛媛県との面会の文書が出ましたが?)報道は拝見しました。私のこれまでのコメント通りです」
柳瀬氏は「記憶の限りでは会ったことはない」との従来の見解を繰り返した。ないとされてきた面会の記録が中央官庁からも見つかったことで、柳瀬氏の証人喚問は避けられないとの見方が与党内でも広がっている。