×

米朝首脳会談 考えられるシナリオとは

2018年4月11日 21:39

ニュースのポイントをコンパクトにまとめた「深層NEWS ここにフォーカス」。6月上旬までに行われる見通しの米朝首脳会談でどのようなシナリオが考えられるかについて、拓殖大学大学院・特任教授の武貞秀士氏と、自民党・参院議員の松川るい氏に聞いた。

     ◇

武貞秀士氏「破綻して決裂するのはまずいわけで、米朝首脳会談が決裂したら、金正恩委員長がぐーっと中国の方に近寄りますよね。逃げる場所があるわけです。『南北首脳会談を中心にやります、アメリカは引っ込んでください』と金正恩委員長は言うでしょうね。『自分たちには後ろにプーチン・ロシア大統領と習近平・中国国家主席が控えていますよ』と言うでしょうね」
「そういうシナリオをトランプ大統領は避けるために、決裂は避ける。従ってアメリカと北朝鮮の高官協議は継続せざるを得ない。しかしながら、合意を見ないから経済制裁は続けるし、在韓米軍駐留も継続せざるを得ない」

     ◇

松川るい氏「私は、自分がもしも金正恩委員長であれば、『アメリカが過去にやらかしたリビアやイラクの例があるでしょう。核がちょっとないと心配なんだ。段階的にやっていくけど、それは安心感をもってできるようになるまで見守ってよ。でも、あなた(アメリカ)に対する脅威になっている分は即刻削除していいですよ。ICBMとアメリカ向けの核となりそうなものは削除していい。すぐにしてもいいですよ』と。『だけど、同時に、中国みたいな国になりたいんです。改革・開放します』と」
「最後はやっぱり、南北がある意味平和共存的な状況で“生存できるために必要”と彼らが思うレベルの核を保持して、という状況を狙うと思う」