シリア“米露対立”で国連安保理協議が決裂
内戦が続くシリアで、アサド政権による化学兵器の使用が疑われている事をめぐり、国連の安全保障理事会は10日、調査機関の設置に関する決議案の採決を行った。アメリカ、ロシアが提出した決議案は共に否決され協議は決裂した。
国連の安全保障理事会は10日、化学兵器の使用をめぐる調査機関の設置にむけ、アメリカ、ロシアがそれぞれ提出した決議案の採決が行われた。
独立機関による調査を求めたアメリカ案は、ロシアが拒否権を発動、ロシア案は賛成する国が少なく、共に否決された。調査の主導権争いで対立した形。
アメリカ・ヘイリー国連大使「今日は、ロシアがシリアの人々よりも化け物(=アサド政権)を守った日として歴史に刻まれるでしょう」
これに対してロシアの国連大使は、国連での協議が続く中でトランプ政権が軍事攻撃を示唆している事に対し「国連の権威をおとしめる行為だ」と厳しく批判した。
国連でアメリカ、ロシアの協議がまたも決裂した形。