国会では安倍首相が出席する集中審議が開かれている。安倍首相は加計学園の獣医学部新設をめぐり、愛媛県が作成した文書については「コメントは控える」とした上で、獣医学部新設のプロセスには「一点の曇りもなかった」と強調した。

安倍首相は自らの関与や指示については完全に否定した。今後、文書の真偽が焦点となりそうだ。

自民党・柴山筆頭副幹事長「この首相案件と記載されたことについて、総理のご認識をお伺いしたいと思います」

安倍首相「この文書について、私はコメントは差し控えたい」「この獣医学部の新設については、前川前次官も含めて、私から指示を受けたという方は一人もいないわけであります」「プロセスにおいても問題がない、または私から指示を受けた方もいないわけでございます」

また、下村元文部科学相は、文書に記載されているやりとりを否定した。

下村元文科相「安倍総理に対しても、加計学園の理事長に対しても、加計学園の課題に対する回答ができていない、けしからんと発言したことは、まったくありません」

一方、野党側は、安倍政権は追い詰められつつあるとの見方を示している。

立憲民主党・辻元国対委員長「（元秘書官の）柳瀬さんも安倍総理を守ってるのかなと。（安倍首相は）詰め将棋で詰まっているのに、自分だけが認めない」

野党側は柳瀬元秘書官の証人喚問を求めるなど攻勢を強める考え。