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「シリア空爆」米国防総省が公式に否定

2018年4月9日 18:58

シリアの国営メディアが、「ミサイル攻撃を受けた」と伝えたことについて、アメリカ国防総省は、「空爆は行っていない」との声明を出し、公式に否定した。

シリアの国営メディアによると、中部・ホムス近郊の空軍基地に9日、数発のミサイルが撃ち込まれ、死傷者が出たという。しかし、アメリカ国防総省は、「空爆は行っていない」との声明を出し、ミサイル攻撃を公式に否定した。

シリアでは、アサド政権側が東グータ地区の反体制派に対し化学兵器を使用した疑いが指摘されている。

これについてアメリカのトランプ大統領は8日、「大きな代償を支払うことになる」として、対抗措置も辞さない考えを示している。

アメリカは去年4月、アサド政権が化学兵器を使用したとして巡航ミサイル攻撃を行っている。

一方、シリアの国営メディアによると、東グータ地区で、最後まで抵抗を続ける反体制派「イスラム軍」が、アサド政権側と48時間以内の撤退で改めて合意した。

バスによる戦闘員らの移送が8日、始まったという。

東グータ地区では政権側による完全制圧が迫っているが、戦闘が再燃する恐れもあり、予断を許さない状況が続いている。