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シリア政権軍空爆で82人死亡 化学兵器か

2018年4月8日 18:12

シリアの首都近郊にある反体制派の拠点・東グータ地区で、政権軍の空爆により、この2日間で82人が死亡した。犠牲者の中には呼吸困難で死亡した人もいるということで、化学兵器が使用された可能性も指摘されている。

激しい内戦が続く東グータ地区では、劣勢となった反体制派が今月に入り撤退を始めていたが、6日、再び政権軍が空爆を開始した。

シリア人権監視団によると、その後、2日間で子ども22人を含む市民82人が死亡、500人以上がケガをした。このうち11人は呼吸困難の症状で死亡したが、ロイター通信は現地の医療団体の話として、攻撃に塩素ガスが使われた可能性があると伝えている。

一方、政権側は「反体制派のでっちあげ」だとして化学兵器の使用を否定している。

アサド政権をめぐっては、去年4月、市民に対しサリンを使った空爆を行ったとする調査結果を、国連などの調査団が発表している。