「存在しない」とされていたイラクでの自衛隊の日報が新たに航空自衛隊でも発見されたことを受けて、小野寺防衛相は６日、全ての自衛官を対象に異例の訓示を行った。

小野寺防衛相「防衛省、自衛隊に対する国民の信頼を再び大きく揺るがす極めて大きな問題であり、いま私はたいへん強い危機感を抱いています」

小野寺防衛相はこのように述べた上で、全国の隊員に対し、文書管理や情報公開業務を徹底するよう指示した。

また小野寺防衛相は、防衛省幹部に対して、「日報の全自衛隊における確認作業を徹底的に行い、この問題に終止符を打たせてください」と命じた。

なお、航空自衛隊は「日報」がこれまで見つからなかった理由について、日々の報告を１週間分にまとめたファイルの中にあったため見落としがあったと説明した。

一方で、防衛省では去年７月、日報全てを洗い出して統合幕僚監部に集約することにしたものの、航空自衛隊は、イラクに関する日報しか洗い出していなかったことも６日夜、明らかになった。

指示が徹底されていないことが露呈した形で、さらなる批判を浴びそうだ。