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“高校生の低い自己肯定感”原因はどこに?

2018年4月3日 13:54
“高校生の低い自己肯定感”原因はどこに?

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「日本の高校生 低い自己肯定感」。新規事業立ち上げを支援する井上裕太氏に聞いた。


国立青少年教育振興機構が去年、日本、アメリカ、中国、韓国の高校生を対象に意識調査を行った。それによると、「私は価値のある人間だと思う」との問いについて、日本は44.9%といちばん低く、さらに、「人とうまく協力できる方だと思う」との問いについても4か国の中で最も低い結果となった。


――この話題についてのご意見を頂きます。フリップをお願いします。

「100万個の軸がある」


――100万個の軸がある?

はい、そうですね。おそらくなんですが、この後、いい大学に入って、いい会社に入ろうというタイプの教育を今でも受けている方が多いと思うんです。一方でインターネットなどを見て、世の中を見ていると、このままで本当にいいのかなと思っている人も多いと思います。

そうすると、このままいけば自分はどうにかなるという感覚が持ちづらいと思うんですが、そういう時に私は、どんどん外に出てみたらいいと思っています。自分が高校生の時だったと思うんですけど、高校にいると、例えば成績がいいかとか、あるいはモテるかとか、そんなにたくさん自分を評価する軸がないのかなと思うんですけど、例えば、違う高校の人と友達になってみるとかでもいいし、あるいは海外に行ってみると、全然違う生き方がいっぱいあるんだなということがわかると思っています。

100万個と書いたんですけど、(自分を評価する軸は)無数にあると思うんですね。それがわかると、その1個の軸なんてどうでもいいなというのがわかると思っていて。


――“ものさし”がひとつじゃないということですね。

まさに。それを一番体感できるのが、外に出ることだと思っていて、高校生とかでもどんどん海外に行く仕組みが増えてきているので、そういったことが大事かなと思っています。


――どんどん視野を広げてほしいですよね。

そうですね。


■井上裕太プロフィル
新規事業立ち上げを支援。マッキンゼーで経営コンサルの仕事に携わった後、被災した若者のリーダーシップ育成を行う財団法人の立ち上げを経て独立。現在は大企業やベンチャーと共同で開発する新規事業に参画している。


【the SOCIAL opinionsより】