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妊娠・出産 高校が退学勧め…2年で32人

2018年3月31日 1:12
妊娠・出産 高校が退学勧め…2年で32人

全国の公立高校で、妊娠・出産を理由に学校から退学を勧められ、自主退学した生徒が2年間で32人いたことがわかった。

文部科学省が全国の公立高校を対象に行った調査によると、去年3月までの2年間に、学校が妊娠を把握した生徒は、全日制、定時制あわせて2098人にのぼった。

懲戒としての退学処分はなかったが、学校から退学を勧められ「自主退学」した生徒が32人で、このうち、生徒や保護者が、通学や休学、転校を希望したのに、学校が「退学」を勧めたのは18人、生徒側が明確な希望を示さなかったのが14人だった。

文科省は、「高校中退は貧困の連鎖などにつながる恐れがある。学業の継続の意思がある場合は、安易に退学を勧めず、必要な配慮をしてほしい」として、全国の学校に配慮を求めるよう通知した。