アメリカのトランプ大統領が先に合意したはずの韓国との貿易の取り決めについて、北朝鮮の核問題が解決するまで「遅らせるかもしれない」と発言した。韓国に北朝鮮への働きかけを促す狙いがあるとみられる。

アメリカは今週、韓国との間で自動車の輸出入などをめぐり自由貿易協定を改定することで大筋合意し、同時に鉄鋼の輸入制限措置で韓国を適用外とすることを発表している。ところがトランプ大統領は２９日、北朝鮮の核問題が解決するまで最終的な合意を「遅らせるかもしれない」と発言した。

トランプ大統領「北朝鮮と取引ができるまで、（最終合意を）遅らせるかもしれない。非常に強い切り札だからだ」

米朝の首脳会談は５月末までに行われる見通しだが、その前に北朝鮮の非核化を韓国から強く働きかけるよう促す狙いがあるとみられる。