イギリスで起きたロシアの元スパイの暗殺未遂事件でロシア外務省は、２９日アメリカがロシアの外交官を追放する対抗措置としてアメリカの外交官を国外追放すると発表した。

国外追放となるのは、モスクワのアメリカ大使館に勤務する外交官ら６０人で、アメリカが事件にロシアが関与したとしてロシアの外交官６０人を国外追放することへの対抗措置。

他にも、ロシア外務省は、サンクトペテルブルクのアメリカ総領事館を閉鎖するよう命じた。

ロシアは、イギリスとの間でも互いに外交官を追放する事態となっていて、欧米諸国とロシアの溝は深まっている。

一方、ロンドン警視庁は、元スパイのスクリパリ氏と娘のユリアさんが猛毒の神経剤「ノビチョク」に最初に接触したのは、自宅玄関のドアだったとみられると発表した。地元メディアは、何者かがドアノブに塗りつけた可能性を伝えている。

また、保健当局は、娘のユリアさんが回復し、重体の状態を脱したことを明らかにしたが、スクリパリ氏は、依然、重体。