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野党が内閣総辞職要求も 首相は拒否

2018年3月28日 15:43

森友学園の問題をめぐり、参議院予算委員会で民進党は改ざんされた決裁文書に基づく説明の下で衆議院選挙を行った安倍内閣に正当性はないと追及した。

民進党の小西議員が内閣総辞職を求めたのに対して安倍首相は「国民の声に応えることが、私の責任だ」と拒否した。

民進党・小西議員「改ざん文書を国会に出し、国民の情報公開請求に対して改ざん文書を出した安倍総理が、国民に対して丁寧な説明を選挙で行っていた、最大の論戦の場に選挙がなっていた。そうしたことは私は正当性は認められないと思います。安倍内閣は選挙の正当性がない内閣として即刻、総辞職すべきではありませんか」

安倍首相「その考えはございません。この改ざん文書、改ざんされた中身は私が答弁していたことをたがえるものではなかった。政権を維持せよという国民の声をいただいたわけでございまして、まさにこの国民の声に応えていくことこそが、私の責任だろうと」

委員会はまもなく予算総額が過去最大の97兆7000億円余りの2018年度予算案の採決に移り、与党の賛成多数で可決される見通し。予算案は夕方の本会議で可決、成立する運び。

予算の成立を受けて政府・与党は森友学園の問題の沈静化をはかっていく考えだが、野党側は安倍首相の昭恵夫人の証人喚問などを引き続き求めていく方針。