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四国電力、伊方原発2号機の廃炉方針固める

2018年3月26日 22:11
四国電力、伊方原発2号機の廃炉方針固める

四国電力は、運転開始から36年を迎えた愛媛県の伊方原発2号機について、採算性などを考慮し廃炉にする方針を固めたことが分かった。

伊方原発2号機は、1982年3月の営業運転開始から今年で36年を迎えている。

国の新しい規制基準では、原発の運転期間は原則40年で、1回に限り最長20年の延長を認めていて、四国電力では、停止中の2号機を再稼働するかどうか検討してきた。

関係者によると、2号機の出力は56万6000キロワットと3号機の6割ほどにとどまり、再稼働するには多額の安全対策費がかかるため、採算性などを考慮した結果、廃炉にする方針を固めたという。

27日、四国電力の佐伯社長が県庁を訪れ、中村知事に廃炉を報告する予定。伊方原発を巡っては1号機がすでに廃炉作業に入っているほか、3号機は、広島高裁の運転差し止めの仮処分決定を受け運転を停止している。