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不妊手術強制 70代男性「人生を返して」

2018年3月25日 15:48
不妊手術強制 70代男性「人生を返して」

旧優生保護法のもと、強制的に不妊手術を受けさせられたとして、国を相手に裁判を起こす予定の男性が会見を開き、「人生を返してほしい」と訴えた。

都内在住の男性(70代)「なんでこんな手術をされなきゃならないのか。今はだいぶ苦しんでいて、自分の人生を返してください」

東京都内に住む70代の男性は、中学2年生の時、当時、住んでいた宮城県内の養護施設から病院に連れて行かれ、強制的に不妊手術を受けさせられたという。

旧優生保護法では、障害などを理由に本人の同意なく強制的に不妊手術を行うことが認められていたが、男性には障害がなく、代理人の弁護士は「いいかげんに進められていたのが実態だ」と指摘した。

男性は結婚後、子どもを持てず苦しんだと訴えた。

都内在住の男性(70代)「女房が他の子どもをあやしている時、つらかった。自分でもう情けないくらい」

男性は、来月中に国を相手取り、損害賠償を求める裁判を起こす予定。