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米朝韓“水面下交渉”日本はどう動くべきか

2018年3月23日 21:43
米朝韓“水面下交渉”日本はどう動くべきか

ニュースのポイントをコンパクトにまとめた「深層NEWS ここにフォーカス」。アメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩委員長との首脳会談に向けて、韓国も含めた非公式協議が続く中、日本はどう動くべきか。元外交官の宮家邦彦氏と、龍谷大学教授の李相哲氏に聞いた。

宮家邦彦氏「彼ら(北朝鮮)のいま最大の目的はアメリカと話すことだと思いますから、残念ですけど、拉致問題とかについて北朝鮮が譲歩してきたり、もしくは何かの秋波を送ってくる可能性はあんまりないと思っている。逆に、先ほどから悲観的な意見が出ているが、もし米朝の話がうまく行かなくなったなら、北朝鮮が揺さぶりをかけてくる、日本に対して。拉致問題も含めて。そのような態勢があるなら、いま慌てて動揺して前のめりになる必要はない」

李相哲氏「いま北朝鮮のメディアを見ると、日本に対する非難の記事がたくさん載っている。つまり、日本がいま一番うっとうしい、北朝鮮にとって。なぜかというと、日本はぶれずに北朝鮮に圧力をかけているし、トランプ大統領と良い関係を保っている。日本の意見がアメリカにも反映されるので、何とか切り離したい。当面は日本がそこに入るのはうっとうしい」
「日本はむしろ韓国と北朝鮮の中に入るとか、慌てる必要はまったくない。北朝鮮もアメリカも将来的には日本を頼りにせざるを得ない。日本は冷静に『日本パッシング』とかを心配せずに、平壌行きのチケットを買わなくて結構」