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米・鉄鋼など“輸入制限”発動 日本も対象

2018年3月23日 16:25

日本の鉄鋼にアメリカの高い関税が課されることになった。トランプ政権による鉄鋼などの輸入制限が、23日午後1時すぎに発動されたが日本は除外されなかった。

鉄鋼に25パーセントなどの高い関税を課す輸入制限は、日本時間の23日午後1時1分に発動された。

これに先立ち、USTR(=通商代表部)のトップは22日、韓国など7つの国と地域への発動を除外すると表明する一方、日本は含まれないと明言した。

一方、トランプ大統領は22日、中国がアメリカ企業の知的財産権を侵害しているとして、制裁を科す大統領令に署名した。

トランプ大統領「中国との貿易赤字は、世界史上、最大で、制御不能だ」

通信機器など幅広い中国製品に高い関税を課し、対象となる製品の総額は最大6兆3000億円規模になる見通し。11月の中間選挙に向け、保護主義的な政策を強硬に進めるトランプ大統領の姿勢が鮮明となっている。

アメリカの制裁を受け中国は、早速、報復措置を発表した。商務省は、23日、アメリカからの果物や豚肉など128品目、3100億円相当の輸入品に、追加で関税を課すと明らかにした。アメリカとの今後の協議が決裂した場合、2段階にわけて発動するとしている。