アメリカのトランプ大統領は２２日、幅広い中国製品に高い関税を課すことを発表した。対象となる製品の総額は最大６兆４０００億円規模になる見通し。ワシントンから井上幸昌記者が伝える。

トランプ大統領がついに中国を狙い撃ちにした制裁を発表した。２大経済大国による激突は世界経済に暗い影を落とす恐れもある。

トランプ大統領「中国との貿易赤字は歴史上最も大きく制御不能だ。我々は制裁措置をとる」

トランプ大統領は中国がアメリカ企業の知的財産権を侵害しているとして制裁を科す大統領令に署名した。通信機器など幅広い中国製品に高い関税を課し、対象となる製品の総額は最大６兆４０００億円規模になる見通し。また、中国企業によるアメリカへの投資の規制強化も検討するよう指示した。

一方、鉄鋼などの輸入制限は日本時間２３日午後１時１分から始まるが、日本は除外されないことが決まった。２２日に７つの国と地域の除外が発表されたが、日本は含まれなかった。

１１月の中間選挙に向け、トランプ大統領が保護主義的な政策を連発する異常事態となっている。