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裁量労働巡るデータ 厚労省一部誤り認める

2018年3月23日 0:40
裁量労働巡るデータ 厚労省一部誤り認める

裁量労働制をめぐる不適切なデータの問題で、厚生労働省は、裁量労働での労働時間が、1日「1時間以下」としたデータは、「実態を反映したものではなかった」と誤りを認めた。

働き方改革関連法案をめぐり、厚労省が示した実態調査の中で、裁量労働制で働く人の労働時間が1日「1時間以下」の事業所が25か所あった点について、野党は「労働時間が短すぎる」などと指摘していた。

22日の野党のヒアリングで、厚労省は、25か所のうち15の事業所では、1日の労働時間が7時間を下回る人はおらず、データは誤りだったと明らかにした。

そのほかの10か所は、事業所が廃止されたり、当時の資料が残っていなかったりして確認できなかったと弁明した。

そして結局、「労働時間が1時間以下というデータは、実態を反映したものではなかった」と誤りを認めたが、誤った原因はわからないとしている。