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小中でパラスポーツ授業 誰もが主人公に!

2018年3月22日 17:52
小中でパラスポーツ授業 誰もが主人公に!

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「千葉市 小中学校でパラスポーツ授業」。D-SHiPS32代表理事/平昌パラリンピック・パラアイスホッケー日本代表・上原大祐氏に話を聞いた。

千葉市は全ての公立小中学校で、新年度からパラスポーツを授業に取り入れる。小学校の低学年では、視力に障害がある人を対象に考案された「ゴールボール」を、小学校の高学年と中学校では、座ったまま競技を行う「シッティングバレーボール」を取り入れるという。

千葉市は、東京パラリンピックの競技会場のひとつとなっていて、「パラスポーツの普及と理解に力を入れていきたい」としている。

――この話題について上原さんの意見をフリップに書いていただきました。

「主人公になる“きっかけ”」です。

車いすに乗っている子どもが普通学校に行くと、どうしても体育の授業や運動会は見学になってしまうんです。

しかし、こうしてパラスポーツが体育の授業に入れば、周りの友だちよりも、もしかしたらその子が活躍できる場所になるかもしれません。

“主人公になるきっかけ”とか「なんだ、大祐すごいんだね!」ということを改めて友だちに知ってもらうきっかけになったりと、そういう意味で主人公、ヒーローになれる、そんな体育の授業が障害のある人たち、子どもたちにも届けられるんじゃないかなと、すごく先進的だなと思います。

――子どもたちもすごく自信がつきますよね。上原さん自身は、小学生のとき体育の授業はどうしていたのですか。

私は、担任の先生がすごくクリエーティブでドッジボールだとしたら、車いすがあるのでボールに当たる部分が増えてしまうのですが、背中に当てないと上原君はアウトにならないよと、ルールってスポーツでとても必要なんですけど、そのルールをちょっと変えるだけで、誰もが楽しめるようになるというのもスポーツの魅力だと思います。

誰もが主人公になれるようなきっかけが、このパラスポーツが授業に入ることによって、もっと広がっていけばいいなと思います。「自分でできたな、活躍したな」ということも、この体育の授業でどんどん自信になっていくんじゃないかなと思います。

――そこから芽生えた感情が、パラリンピックの選手になるという夢になるかもしれませんよね。

最終的には金メダルを取って、主人公になるという、そんなきっかけになればいいなと思います。

【the SOCIAL opinionsより】