授業内容照会「外部の問い合わせ」きっかけ
文部科学省の前川・前事務次官が公立中学校で行った授業について文科省が教育委員会に報告を求めた問題で、文科省は19日、「外部からの問い合わせ」がきっかけだったと認めた。
この問題をめぐっては、文科省が教育委員会に報告を求める前に、自民党の衆議院議員が文科省側に、前川氏が授業に招かれた経緯を問い合わせていたことがわかっている。
これについて19日の野党によるヒアリングで、文科省の担当者は、先月17日に「『外部』から問い合わせ」があったのち、19日に新聞報道を確認したと説明し、問い合わせを受けたことがきっかけだったと認めた。
しかし、それが自民党議員だったかについては答えなかった。
希望の党・今井雅人議員「その外部というのはどなたですか」
文科省の担当者「外部がどなたかというのは、私どもの判断に影響を与えていませんので、差し控えさせていただきます」
希望の党・今井雅人議員「なぜ言えないんですか?」
一方、前川氏は初めてコメントを発表し、「授業内容に対する国の直接的な介入は極めて異例」「外部から何らかの強い政治的な働きかけがあったのだと思う」と述べている。