森友学園に関わる決裁文書の改ざん問題をめぐり、安倍首相が出席する集中審議が開かれている。民進党は、安倍首相の答弁が改ざんに影響したのではないかとただした。

安倍首相は、「私や妻が関係していたら総理大臣を辞める」という自らの答弁は改ざんに影響していないとの認識を強調した。

民進党・難波議員「総理大臣も国会議員も辞めるという（首相の発言）、これは非常にやっぱり官僚の皆さんにとって非常に大きな影響があったんじゃないかという、そういう思いは今持っておられますか」

安倍首相「今回の（決裁）文書、書き換え前の文書を見ていただいても、これは全くそうでは（影響は）なかったということは明らかであろうと、このように確信をしております」

また、難波議員は財務省の佐川前理財局長に加えて安倍昭恵夫人と夫人付きだった谷査恵子氏の証人喚問を求めたが、安倍首相は必要ないとの認識を示した。

一方、自民党の和田議員は太田理財局長が改ざんの理由について安倍首相を含めた「政府全体の答弁を気にしていたということだろう」と述べたことについて「安倍政権をおとしめるためではないか」と追及した。

自民党・和田議員「太田理財局長は民主党政権時代の野田総理の秘書官も務めておりまして、安倍政権をおとしめるために意図的に変な答弁してるんじゃないですか、どうですか」

財務省・太田理財局長「私は公務員としてお仕えした方に一生懸命お仕えするのが仕事なんで、それはいくらなんでもご容赦ください」

政府・与党が改ざん問題を財務省の責任だとする姿勢はさらに強まっている。