×

改ざん 政治家の指示や圧力は…野党が追及

2018年3月16日 12:00
改ざん 政治家の指示や圧力は…野党が追及

国会は16日から正常化した。森友学園を巡る決裁文書の改ざん問題を巡り、民進党は改ざんに政治家の指示や圧力がなかったのかただした。

民進党の森本議員は「改ざんには圧力か忖度(そんたく)があったとしか考えられない」と追及したが、麻生財務相はこれは否定した。

民進党・森本議員「どこかからの圧力があったのか、あるいはどうしても忖度せざるを得ない本件の特殊性があったとしか考えられません。財務大臣や、その周辺から改ざんするよう、指示や圧力は絶対になかったと断言できますでしょうか」

麻生財務相「(改ざんを)私より指示したことはありません。国会答弁について誤解を受けることのないよう、国会対応を担当する当時の理財局の一部の職員が行ったものと考えております」

森本議員「現時点では佐川氏が、決裁文書改ざんの最終責任者であるとしていますが、これまで佐川氏が国税庁長官に適任であるとの適材適所は撤回されるのでしょうか」

麻生財務相「佐川前長官の行政官としての能力は、全て否定されるものでもないとも考えております。実際に国税庁長官として国税分野における豊富な行政経験等をいかして、職務を適切に行ったものと考えております」

また森本議員が安倍首相が去年2月、「私や妻が関係していたら、総理も国会議員も辞める」と答弁した影響をただしたが、麻生財務相は「影響を与えたとは考えていない」と述べた。

これに先立つ衆議院の委員会で財務省の太田理財局長は佐川前国税庁長官について「当時、主として国会答弁をしていたので、改ざんを知っていたと思う」とした上で「関与の度合いは大きかったのではないか」と述べた。