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新燃岳「噴き出していた溶岩、ほぼ停止」

2018年3月13日 22:39
新燃岳「噴き出していた溶岩、ほぼ停止」

活発な活動を続ける霧島連山の新燃岳について、気象庁の火山噴火予知連絡会が、「火口内に噴き出していた溶岩は、ほぼ停止した」との見解を示した。気象庁は、火口から4キロに拡大していた警戒範囲を、近く3キロに縮小することを検討している。

火山の専門家らでつくる火山噴火予知連絡会は会見を開き、新燃岳の活動状況や、今後の見通しについて見解を示した。

火山噴火予知連絡会・石原和弘会長「去年7月からたまったマグマは、少なめに見積もって6~7割は出てしまっている」

今月1日に噴火が始まった新燃岳。6日に溶岩が噴き出し始め、火口の北西側から流れ出している。

予知連は会見で、「火口内に噴き出していた溶岩は、9日ごろにほぼ止まった」との見解を示した。

新たなマグマが火口に供給されていないと考えられ、気象庁は火口から4キロに拡大していた警戒範囲を、近く3キロに縮小することを検討している。

ただ、火山ガスによる圧力は高い状態で、予知連は「数週間から数か月は爆発を繰り返し、空振が起きる恐れがある」としている。

気象庁は、噴火警戒レベル3を継続し、引き続き警戒を呼び掛けている。