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“書き換え”に厳しい声 官邸へ抗議デモも

2018年3月13日 1:30
“書き換え”に厳しい声 官邸へ抗議デモも

森友学園への国有地売却問題で、政府は12日、決裁文書が書き換えられていたことを認め、国会に報告した。文書からは安倍首相や昭恵夫人の名前も削除されていた。財務省による14の決裁文書の書き換えという“前代未聞”の事態に、与野党双方から厳しい声が飛んでいる。

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自民党・小泉進次郎筆頭副幹事長「なぜ書き換えたのか。これはやはり知りたいですよね。なんで書き換えたんだろうね」「(自民党は)官僚のみなさんだけに責任を押しつけるような政党ではない、その姿を見せる必要、あるんじゃないですか」

公明党・山口那津男代表「行政の信頼を失うものであり、誠に遺憾であります。立法府を軽視するものであって、断じて許されません」

立憲民主党・蓮舫参院国対委員長「安倍内閣のウソがはっきりしました。総理の丁寧な説明というのは、隠すことだった。ちょっと愕然(がくぜん)としています」

希望の党・玉木雄一郎代表「歴史上の汚点とも言うべき重大・深刻な事態だと思います。もう麻生大臣の辞任は不可欠だと思います」

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安倍首相は、国民におわびしたいと陳謝しつつ、麻生財務相の辞任は否定。

安倍首相「行政全体の信頼を揺るがしかねない事態であり、行政の長として責任を痛感しております」

麻生財務相も、辞任を否定した。

麻生財務相「(Q:大臣の進退を考えるべきとの声もあるが)進退については考えていません」

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12日夜、官邸前には大勢の人々が抗議デモに集まり、官邸に向かって怒りの声をあげ続けていた。

野党側は、麻生財務相や安倍首相の責任を厳しく追及する方針だ。