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削除部分に昭恵夫人や複数政治家の名前

2018年3月12日 10:36
削除部分に昭恵夫人や複数政治家の名前

森友学園への国有地売却問題で政府は12日、14の決裁文書が書き換えられていたことを国会に報告する。削除された部分には籠池前理事長とのやりとりが書かれていて、安倍首相の昭恵夫人や複数の政治家の名前も盛り込まれているという。

政府は12日、森友学園への国有地売却などに関する14の決裁文書が書き換えられていたことを国会に報告する。政府関係者によると、文書の書き換えは問題発覚後の去年2月から4月の間に行われたとみられる。

削除された部分には、籠池前理事長と財務省側とのやりとりが事細かに書かれていて、安倍昭恵夫人や鴻池元防災担当相、平沼元経済産業相などの名前も盛り込まれているという。

書き換えは広い範囲にわたっており、文書の国会提出当時の理財局長だった佐川前国税庁長官をはじめ、財務省本省の複数の職員が関与したことが報告に盛り込まれる。また、書き換えは佐川氏の国会答弁との整合性を取る形で行われたこともわかった。

報告では、政府側がなぜ決裁文書を書き換えたのか、誰が指示したのかについてどう説明するかが焦点。

財務省・福田事務次官「これからしかるべき所で説明がありますから、それを聞いてください。(Q:財務省本省の指示だったと?)内容についてはそこで説明しますので」

官邸関係者は、麻生財務相の進退問題には発展しないとの見方を示しているが、自民党内からも「トカゲのしっぽ切りに見える」などと厳しい声が上がっている。