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中国・憲法改正 国家主席の任期制限を撤廃

2018年3月11日 18:40

中国の国会にあたる全人代(=全国人民代表大会)で憲法改正案が可決された。国家主席の任期制限が撤廃され、習近平主席の長期政権が可能になる。

今回の憲法改正案には2期10年の国家主席の任期を撤廃する内容が含まれていて世界のメディアが注目する中、習主席ら最高指導部メンバーらも人民大会堂の壇上で投票を行った。

結果は、賛成2958票、反対2票、棄権3票、無効1票の圧倒的多数で可決。

国家主席の任期制限は、権力集中で混乱を招いた毛沢東時代の反省から導入されたものだが、それを撤廃する今回の憲法改正は中国の政治構造を変える転換点といえる。

今回の憲法改正ではまた、習主席の思想も盛り込まれた。習主席は2期目以降も最高指導者として、権力の座にとどまるとの見方が強まっている。