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“佐川長官辞任”で麻生財務相きょう会見へ

2018年3月9日 17:33
“佐川長官辞任”で麻生財務相きょう会見へ

森友学園の国有地売却をめぐって、大きな動きがあった。財務省の理財局長だった国税庁の佐川宣寿長官が辞任の意向を固め、麻生財務相がまもなく発表する予定。

麻生財務相は9日夜、佐川長官の辞任について発表する予定。そして、映像の、国税庁の佐川長官室の中に佐川長官がいるかはわからないが、辞任の一報を受け、大勢の記者がつめかけている。

麻生財務相(9日午後4時すぎ、首相官邸)「(Q:佐川国税庁長官が辞められるということですけども、麻生大臣、一言お願いします)…」

関係者によると、9日夜に開く会見で麻生財務相は、佐川国税庁長官の辞任の理由について「森友問題をめぐる国会答弁で国会を混乱させたこと」などと説明するという。

一方、今問題になっている、決裁文書を書き換えたかどうかについては、引き続き調査中と答えるという。

佐川長官は、財務省の理財局長だった去年、森友学園との国有地売却をめぐる交渉経緯を国会で問われるたびに「交渉記録は廃棄した」などと答弁していた。財務省内でも「あのように断定するのではなく、もっと丁寧に説明するべきだった」などの声も上がっていた。

さらに、国税庁長官に就任した後は沈黙を続けていた。

佐川国税庁長官(今月5日)「(Q:日本テレビですけれど(文書の)書き換えを指示したという話もあるが、事実でしょうか)…」

そして、財務省が事前に売却価格を提示していたことなどを隠すために決裁文書を書き換えていたのではないかとの疑惑が浮上し、財務省としても当時の責任者を一線から退かせることで一連の問題に幕引きを図りたい考え。

しかし、実際に書き換えがあったのかなかったのか、財務省が自らはっきりとした結論を出し、国民の疑問に答えることが求められる。