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トランプ氏「“拉致”よく分かっている」

2018年3月9日 12:21
トランプ氏「“拉致”よく分かっている」

北朝鮮・金正恩委員長がアメリカ・トランプ大統領との会談を要請し、トランプ大統領も5月までに会談すると応じたことを受け、安倍首相は9日朝、アメリカのトランプ大統領と電話で会談し、北朝鮮の変化を評価した。

北朝鮮の変化を評価する一方で、政府内には依然、懐疑的な見方もある。安倍首相は、来月、トランプ大統領と直接会談する方針を明らかにした。

安倍首相「北朝鮮が非核化を前提に話し合いを始める、そう北朝鮮の側から申し出たこと。この北朝鮮の変化を評価いたします。これは日本と米国がしっかりと連携しながら、さらには日米韓、国際社会と共に、高度な圧力をかけ続けてきた成果であろうと思います」

電話会談で両首脳は、「対話はするが、圧力は当然かけ続ける」との認識で一致した。

また、拉致問題について安倍首相が協力を求めたのに対して、トランプ大統領は、「十分よく分かっている」と応じたという。

政府高官は、「今回は北朝鮮の本気度が違う。北朝鮮から言ってきたのは大きい」と期待感を示している。しかし、政府内にはこれまでの経緯から北朝鮮が本当に核・ミサイル開発を放棄するのか懐疑的な見方も根強くある。

安倍首相は来月初旬にアメリカでトランプ大統領と会談して、金委員長との会談にどのように臨むのかなど直接意見交換する考え。