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“森友”文書書き換え疑惑 今後の展開は?

2018年3月8日 17:26
“森友”文書書き換え疑惑 今後の展開は?

森友学園の国有地売却問題で財務省が決裁文書を書き換えた疑惑をめぐり、財務省は8日朝も書き換えがあったかどうか明らかにせず、野党側が審議を拒否する事態となっている。文書書き換え疑惑は今後どういう展開になりそうか?国会記者会館から青山和弘記者が解説する。

財務省は、「書き換えはない」と言えないことで極めて苦しい立場に立っている。野党側は、これは「書き換えたと言っているのと同じことだ」と攻勢を強めている。そのため、政府内ではなるべく早く何らかの説明ができないか、現在、水面下で調整が続いている。

もし何らかの書き換えがあった場合、それが決裁後の書き換えだったのか、また誰の指示で何の目的で書き換えたのか?どのように説明ができるかが焦点だ。官邸関係者は「ちょっと処理に時間がかかるけど、ちゃんとやるだろう」と語っている。

一方、野党側は政府側が財務官僚に責任を押しつけようとしているのではないかと警戒している。

立憲民主党・辻元国対委員長「財務省の官僚や佐川(国税庁)長官に(責任を)押しつけてトカゲの尻尾切りにするわけにはいかない」

野党側も、現状では報道ベースで追及しているだけで、審議拒否に踏み切ったものの次の一手があるわけではない。希望の党の議員は「こちらから出せる玉はない。ちゃんと調べろと言い続けるしかない」と話している。

与野党双方が次にどういう情報や証言が出てくるのかを睨みながらの神経戦が続いている。