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急転…南北首脳会談へ 日本は“懐疑的”

2018年3月7日 17:39
急転…南北首脳会談へ 日本は“懐疑的”

韓国と北朝鮮は来月末に首脳会談を行うことで合意した。北朝鮮は非核化についてアメリカと対話する用意があるとし、対話が続く間は軍事的挑発は行わないと明言したという。急転する北朝鮮情勢を受け、日本政府は、歓迎ムードなのだろうか?

■南北首脳会談へ…日本政府に歓迎ムードは?

歓迎ムードというわけでもない。日本政府内には、これまでの経験から、北朝鮮の姿勢に懐疑的な見方が強い。菅官房長官は7日朝、「対話のための対話では意味がない」と語った。

菅官房長官「北朝鮮との過去の対話が非核化につながってきていない。その教訓を十分踏まえて対応すべきものであると思っていますし、対話のための対話であっては意味がないわけであります」

菅長官は、「まず韓国側からしっかりした説明を受ける必要がある」と話している。防衛省幹部は「北朝鮮が本気でこんなことを言うわけがない。時間稼ぎだ」と語っている。

■日本政府の今後の対応は

当面は、アメリカや韓国と連携を密にしながら対話の行方を見守っていくしかない。官邸関係者は「こういう状況で日本が主導権を握るのは厳しいだろう」と語っている。

また外務省関係者は、「韓国は北朝鮮に引きずり込まれてしまっている。アメリカまでもが取り込まれないように働きかけていく」と述べている。

対話ムードの中で日米韓三か国の連携を保ち、日本の主張もきちんと通すことができるのか。日本外交も正念場を迎えている。