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米北対話は?韓国は訪朝成果を米に報告へ

2018年3月6日 12:10

北朝鮮に派遣されている韓国の特使団と金正恩委員長が5日に行った会談について、北朝鮮の国営メディアは、「満足できる合意をした」と伝えた。

金委員長は満面の笑みを見せ、北朝鮮側も会談結果を評価していることがうかがえた。非核化を前提とした対話には応じないとしてきた北朝鮮だが、アメリカとの対話に向けた進展があるのか注目される。

6日付の朝鮮労働党の機関紙・労働新聞は、金委員長が5日、韓国の特使団と会談と夕食会を行ったと伝えた。金委員長の妹・与正氏や妻の李雪主夫人も同席するなど破格の歓待だった。金委員長は、特使団から文在寅大統領の親書を受け取り、南北首脳会談に関して、満足できる合意をしたとしている。

Q:合意した内容について、情報は入っているのか?

まだ明らかになっていない。北朝鮮は、非核化を前提とする対話は拒否する構えを見せてきた。しかし文大統領は、南北首脳会談の実現には非核化に向けた北朝鮮とアメリカの対話が重要という立場。韓国大統領府の関係者も内容について具体的に触れていないが、「成果があり、失望するものではない」と述べていて、北朝鮮から一定の譲歩を引き出した可能性もある。韓国側は今週中にもアメリカを訪れ、訪朝の結果を報告する予定。

北朝鮮が強く反発する米韓合同軍事演習を平昌パラリンピック終了後に控える中、米朝対話を巡って進展があるか注目される。