アメリカのトランプ大統領が表明した鉄鋼などに高い関税を課す輸入制限について、アメリカ国内でも反発の声が広がっている。しかし、大統領は５日「撤回しない」と強気の姿勢を崩していない。

アメリカ議会では、与党・共和党の下院トップ、ライアン議長が５日、「貿易戦争になった場合の結果について強く懸念している」との声明を出した。その上でトランプ大統領に対し、鉄鋼とアルミニウムに対する輸入制限の発動を控えるよう求めている。

これに対し、大統領は強気の姿勢を崩していない。

トランプ大統領「我々は撤回しない。私は貿易戦争になるとは思っていない」

一方、対象となる国について政府高官は４日、除外する国はないとする一方、企業の取引状況によっては適用を除外するケースもありえるとの認識を示している。