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独大連立政権発足へ 第2党が連立参加承認

2018年3月4日 19:58

政局の混迷が長引くドイツで、メルケル首相率いるCDU・CSU(=キリスト教民主・社会同盟)と第2党のSPD(=社会民主党)との大連立政権が発足する見通しとなった。

ドイツでは約5か月にわたって政権が樹立されない状態が続き、政治空白が続く異例の事態となっている。こうした中、メルケル首相率いるCDU・CSUとの大連立交渉で合意した第2党のSPDは4日、政権参加の是非を問う全党員による投票結果を発表。約46万人の党員のうち66%の過半数で大連立政権が承認された。

SPDは連立反対派を多く抱え、今回の投票結果が注目されていたが、最新の世論調査で新興右派政党のAfD(=ドイツのための選択肢)に支持率で追い上げられていて、混乱を長期化すべきでないとの判断が、連立容認論の拡大につながったとみられている。

第2党による連立参加承認を受け、第4次メルケル政権は今月中旬にも発足する見通し。